☆Yシャツのこだわり ~仕上げ編~☆

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☆ワイシャツのこだわり  ~洗い編~☆

 

仕上げ編~

洗ってのり付けした後は仕上げです。

お客様のご希望により【手仕上げ・たたみ・立体ハンガー】の三種類から選択頂けます。

簡単なメリットデメリットのまとめです。

仕上げ方法 メリット デメリット
①手仕上げ
(たたみ)
ボタンの割れを防げる 値段が高め
エリ・カフスの縮みが少ない
背中のタグ線がきれいに仕上げられる
保管の際のエリの潰れを防げる
②機械プレス
(たたみ)
値段が安い ボタンが割れる可能性がある
保管の際のエリの潰れを防げる エリ・カフスが縮みやすい
②機械プレス
(ハンガー)
値段が1番安い ボタンが割れる可能性がある
すぐ着る時は楽 エリ・カフスが縮みやすい
保管の際エリが潰れやすい
保管の際かさばる

 

そのひとつ【手仕上げシャツ】

クリーニング業界ではちょっとしたあるあるな出来事です。

 

お客様がクリーニング品としてワイシャツをお持ちになり、【手仕上げシャツ】として受け付けました。

すると本来クリーニング店では1番安いYシャツ(立体ハンガー)は100円~200円前後なのですが、(もっと安い店もあるとは思いますが)

【手仕上げシャツ】になると、料金がグーンと跳ね上がり、300円~500円前後の金額になりました。(当店では450円です。)

 

そんな時お客様はこう思うんです。  「え?なんでこんなに高くなったの?笑」  って。

実は大事な理由があったんです。

 

【手仕上げシャツ】のススメ

ワイシャツのこだわり⑤

手仕上げシャツ

実際のところ料金が多少高めな【手仕上げシャツ】。

しかし一見普通のワイシャツでも、機械プレスするのはオススメできない理由や、機械プレスより手仕上げの方が好ましいポイントがあるんです。

クリーニング店で安いメニューで出して、破損して返ってくるみたいな事にならないよう、是非参考にしてみてください~

 

☆ボタンの破損を防ぐ☆ 

厚いボタン、貝ボタンなどのボタンは機械プレスは絶対いけません!絶対です。

特にオーダーワイシャツやオシャレなワイシャツによく見られます。

機械プレスするとこうなります。

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新品のワイシャツ1回機械プレスしただけでかけました。

せっかくオーダーシャツやそこそこ高い金額を払ってオシャレ用のワイシャツを購入しても、クリーニング代をケチってこうなってしまっては元もありません。

また一度割れてしまえば、また新しい全く同じボタンを手に入れる事は、かなりの手間と費用がかかります。

また普通のワイシャツであっても機械プレスをすればするほど消耗度が増しいつか割れてしまうものです。

その点、【手仕上げシャツ】をお願いしていれば、ボタンの寿命を長くする事もできるので節約にもつながります。

一度ご自身が着られているワイシャツのボタンを確認してみてもいいでしょうね。

クリーニング屋さんに出される際はご注意を!

 

☆エリ・カフスの縮みを防ぎやすい☆

ワイシャツをクリーニング店に出す度に、なんかきつくなってないか?と思われた事はありませんか?

ほとんどのワイシャツの場合、素材は綿を使っています。

綿である以上、温度をかけて洗い、高温でプレスする工程で、ほぼ確実に縮んでいきます。

【手仕上げ】にすることで、生地を伸ばしながらアイロンをかける事ができるので、縮みを元に戻し、お渡しする事ができます。

また、着ていくうちに、エリの折り目が上がって行き、エリの外側からネクタイが「こんにちは」してしまうなんて恥ずかしい事にもなってきかねません。

そのエリのあがってきた折り目も直す事ができます。

 

☆保管に便利☆

ワイシャツの立体ハンガー仕上げはどのクリーニング店でも安いと思います。

しかし、立体である以上、持ち運びには不向きです。

しかも、保管の際に、「クローゼットの中がものが多く、エリが潰れてしまった」、などの声も多く聞こえます。

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【手仕上げシャツ】にすることで、持ち運びに便利なたたみ仕上げになりますから、エリも潰れにくくなるというメリットがあります。

 

 

☆風合いを損なわない最適な仕上げ☆

普通のワイシャツは、機械プレスすることで【手仕上げ】よりは簡単に、そしてお客様にとっては安くクリーニングできるのが最大のメリットです。

しかし逆に安価な機械プレスだと、風合いを損ねてしまう品物も中には存在します。

例えば、シワ加工のシャツを機械プレスしてしまったらどうなるでしょうか?

予想通り、シワが伸びてしまいます。せっかくの風合いが台無しです。

長年の経験と知識から、機械プレス出来る品物なのかどうかを判断し仕上げる技術がクリーニング店には求められます。

 

 

☆機械プレスNG 【手仕上げシャツ】になる品物例☆

厚いボタン・貝ボタンなどデリケートなボタン

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ドレスシャツ
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シワ加工・風合いが独特のシャツ

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色柄シャツ

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もし以上に該当しない(機械プレスできる)ワイシャツの場合、もちろん毎回手仕上げにする必要はありませんが、冠婚葬祭や大事な場面を控えてる時など、場面を考え是非【手仕上げシャツ】を活用してみてください~ヽ(・∀・)ノ

 

 

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