シミ抜き事例byインスタグラム【ネクタイの黄変のシミ抜き】
ネクタイの黄変のシミ抜き事例。
立派な黄変ですね笑
①油性シミ抜き
汚れの上に膜をはってコーティングしている状態なので、まずこの脂の膜をとってあげます。
②漂白処理
濃い部分を中心に、３日間、乾いたら薬剤を塗布、乾いたら薬剤を塗布・・
と繰り返します。
（※青という色が一番色が壊れやすいため、青をはがさないように塗布していくのがとても難しい・・）
③漂白剤の中和
漂白剤は基本アルカリ性。
酸性の溶剤で中和してあげることで後後の変色を遅らせる事ができます。
④水洗いのクリーニング
色々な溶剤が残っているので、シミ抜き処理後は必ず、水洗い。
シワにならないように、ヨレを作らないように、洗っていきます。
⑤乾燥
欲し方も気を遣い、シワを作らないよう、まっすぐに干していきます。
⑥仕上げアイロン
ふっくら仕上げ終了！
◆一言
今回は、「落なければ捨てるよ」というお話で受付させて頂きました。
なので、生地にはかなりダメージを与えてしまう処理も行っています。
シミ自体もかなり濃かったため、ここまでの処理を行いましたが、通常であれば、ここまで強めの処理は致しません。
◆ネクタイのシミ抜きについて
ネクタイの素材は９割はシルク。
シルクって基本水洗いができません。基本的には。
通常ドライクリーニングだけなのですが、お酒や食べ物をこぼしたり、汗をかいた時は、水洗いをしてあげなとこういう風に、黄変が出てきちゃうんですね。
で、もネクタイって、生地がシルクだけじゃなく、作りが立体的になっているので、プロじゃない方が水洗いすると、形が崩れます。
一度、形が崩れてしまうと、縫い目をほどいて、アイロンして、縫い直して・・・
ものすごいお金がかかります。
だから、ネクタイの汗抜きって、クリーニング屋さんもなかなかすすめません。
◆まとめ
今回のネクタイの黄変は古いシミなのか、かなり頑固でした。
黄変処理は結構手間がかかります、また生地にも少なからずダメージを与えます。
汚れが取れなくなる前に、クリーニングに出しましょう♪
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