脇が汗シミに! 袋を開けたらこうなってた・・・

脇が汗シミに???

お客様から言われた台詞

「前回おたくでジャケット(例えばベージュ色の上着)をクリーニングに出したんだけど、ビニール袋とったら脇が黄色く変色してたんだけど、ちゃんと洗ってるんですか?」
こういった半分クレームのような、ご相談やご意見を度々頂戴します。
でも実はこれ、クリーニング業界ではすごくよくある話なんです。
原因は「汗」
え?!と思う方も多いかもしれません。
だってちゃんとクリーニングに出してるのに?!ってとこでしょうか。
通常、今例にあげたジャケットは、ドライクリーニングという方法で洗います。
簡単に説明すると、
○型崩れしにくいデリケート洗い
○油、脂汚れに対して洗浄能力が高い
×汗は落とせない

ドライクリーニングとは

そうなんです。

「ドライクリーニングでは、汗は落ちない」のです。

これ、知らない人も多いはずです。

クリーニング業界、もっと頑張って周知していかなければいけません!
がんばります。

ウェットクリーニングとは、ドライクリーニングでは落としきれない汗を落とすクリーニング方法なんです。

ということは、ウエットクリーニングとは衿や脇など汗をかいたことによる黄変、黄ばみを予防するクリーニングでもあり、また汗が原因によるゴアゴアした衣類を蘇らすクリーニング方法でもあるのです。

これは実際お持ちいただいたお品物です。

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汗をかくとこんな感じに輪シミになってしまいます。

それを放置しておくと、汗が酸化を起こし変色してしまいます。

IMG_1947

洗い表示 本来は水洗いNGの品物です。

麻100%

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こういった場合の対応
①まずお客様になぜ変色が起きたかをご説明(汗➡︎長期間放置➡︎変色・黄ばみ)
②処理方法をご説明

1ウェットクリーニングを施す

2とれない場合は漂白などのシミ抜き
③クリーニング処理
実際、長期間経っていたためかウェットクリーニングを施しただけでは、汗シミは落ちませんでした。

しみ抜き溶剤をつけても変化なし。

 

 

そこで次のステップ、漂白処理をすると・・・

 

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きれいに落ちてくれました。
ちなみにすすいだあとの水はこんな感じ・・・

IMG_1969

 

 

あらら。けっこう、汚れが溜まってたんですね・・・・

 

しみ抜きは高額な費用が発生する可能性が・・

しかし、変色してしまった品物のシミ抜きは若干高めな費用が発生します。
汗をかいたらウェットクリーニングが好ましい、とお客様が知っていたら、

お客様が持ってきた品物が汗をかいた品物だと受付スタッフもわかっていれば、

黄変してしまい、シミ抜き代という余計なお金がかかってしまう事もなかったかもしれませんね。
クリーニング店のスタッフがお客様にもっと情報を発信していかなければいけないなとは思いますが、お客様自身もこういった、なんで汗が変色を起こすのか、ウェットクリーニングとはなんなのか、そういった有益な情報を得て頂く事で、クリーニング店をうまく利用してもらえたらなーと思います。

ウェットクリーニングとは高度な技術が必要なクリーニング方法です。

そして、ウェットクリーニングもどこの店舗でも出来る洗い方法ではありません。

型崩れを防止しながら、できるだけ風合いを保つには、プロの技術が必須です。
うまくウェットクリーニングをオススメしてくれるクリーニング店や、まずはウェットクリーニングをお願いしてみて仕上がりが良いなと感じるクリーニング店を是非選んだ方がいいかもしれませんね

 

ウェットクリーニングとは(ウェットクリーニングについて深く知ろう!)

 

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