家庭で漂白をしてみたけど、効かなかったΣ(゚д゚lll)
なんて事ありませんか?
例えば
・夫のYシャツの襟や袖が茶色くなっていて、漂白したが、全然落ない
・Tシャツの首周りが黄色く汚れてしまってきて、漂白したが、全然落ない
・白いTシャツにエビチリを落としてしまった、漂白をしたけど、落ない、薄くなったけど目立つ
など
ご家庭で漂白をしようと思う場合、このようにTシャツやYシャツなどが一般的でしょうか?
【漂白の仕方】について書かれている記事は多いのですが、実際に漂白してみたけど効かない、もしくは効果が薄い、と感じた事がある方も多いと思います。
今回はそんな【漂白をしたけど効かなかった】経験がある方向けに、クリーニング師が【なぜ漂白が効かなかったのか】、【オススメの漂白方法】をアドバイスできればと思ってます。
◆【なぜ漂白が効かなかったのか】項目リスト
①お湯使いましたか?
漂白剤は、常温ではほぼ効果はありません。漂白剤の種類にもよりますが、40℃~温度を高くすれば高くするほど効果があります。
あまりにも高温は衣類にダメージを与えるためオススメできませんが、デリケートな衣類で40℃~耐久性のある品物でも60℃程度が一般的な目安です。
②漬けおきしましたか?また漬けおき時間は適正ですか?
シミが濃い強い場合、①の温度を高くすることも必要ですが、どのくらいの時間漂白剤に漬けおきしたかも重要となります。
数分では効きも薄いですが30分~60分程度漬け込みできれば、効果は格段に強まります。
③シミ汚れが強かったケース
お湯も使い、漬けおきもしたけど、シミが落ちてない場合、は単純にシミ汚れが濃い強い事も考えられます。
その場合、より高温、より長時間の漂白をする事で、シミを薄くできると思います。
ただ、高温になればなるほど、長時間になればなるほど、洋服に与えるダメージも多くなるため注意は必要です。
それでも落ない場合は間違いなくコレ↓↓
④シミの種類が油系のシミである場合
シミ汚れが油系の場合、もっと言うと、油分が多い場合、その状態で漂白をしても効きません。
なぜ漂白がきかないのか?
油と水は交わらない性質にあります。
ということは、シミ汚れを油がコーティングしているんです。
例えば、エビチリ。
赤い色素(シミ汚れ)の上に料理に使う油でコーティングされている状態
⇒つまり、油汚れが強い汚れは漂白しても効かない
◆クリーニング店のシミ抜きではどうしてるのか?
①シミの見極め
油系のシミか?またその油系のシミは強いか?を知識と経験から判別します。
②油分除去のシミ抜きをする
大抵のシミ汚れの場合、油分を含んでいます。
油分が残っている状態で漂白をしてもシミは落ないのは、クリーニング業界の常識ですから、ここでの油分除去を念入りに行います。
③漂白
この状態までくるとでは、一見シミがはっきり残っている状態でも、油分除去が完了しています。
この状態で漂白処理を行うと、濃いシミをきれいに除去できます。
◆家庭の洗濯物を漂白してきれいにするためには?
①油分を除去するための薬品、洗剤を使用する
②漂白
要は順番が大事
なので、漂白剤は今あるものでOKです(^^)
※ただ一般衣類の場合(シーツや枕カバーなどの真っ白以外のもの)は必ず酸素系漂白剤を使用してください!
色柄ものに、もう一種類の塩素系漂白剤を使用すると、一発で脱色します。
◆酸素系漂白剤の使用上の注意
※裏面や取り扱い説明欄をよくお読みください。
下記は一般的な注意点です。
●使用可の素材
綿、ポリエステル
×使用不可の素材
ウール、シルク、
※装飾品などがついているとダメだったりするので注意が必要
例)
プリントははげや剥離など劣化を促進させます。
金銀などのラメ、金具などがある場合、変色してしまいます。
油系のシミ抜き溶剤をそろえておくと便利です!
◆油分除去のみできるシミ抜き剤
①シミ抜き剤 油系 (ファンデーション、口紅などの油系) エビチリもこっち笑
迷ったときは、人工の油
★ゼリー状油性シミ抜き剤★スポットゼリーM1 250ml★業務用 |
②シミ抜き剤 たんぱく系 (皮脂、血液、尿など)
迷った時は、人間に関わる汚れシミ油(脂)
★ゼリー状たんぱく系シミ抜き剤★スポットゼリーM2 250ml★業務用 |
どっちか分からないシミ汚れの場合、①⇒②の順で使えばOK!
◆使い方
シミの箇所にシミ抜き溶剤を塗布し、揉み、数分少し放置。
そのまま、洗濯機に放り込んでOK
油分が除去できていると、強い洗剤を使わなくてもシミ汚れが落ちる場合が多いのでぜひお試しください~
落ちていなかったら、改めて漂白しましょう!
すると、普通に洗濯機で洗った後に漂白するより、汚れ落ちが全然違います!!
◆今回のポイント♪
【漂白をしたけど効かなかった】方むけ
つまり、
①油分を除去する
②色素を漂白で除去する
の流れの、①に特化した商品であること! ※ここが重要!
その他の商品で、「Yシャツの襟袖口汚れに塗るだけ」「インクやファンデーションなどなんでも効きます」「油系のシミも水性系のシミも両方いけます」
などアピールしている商品がありますが、【そこまで手間をかけたくない】【そこそこ汚れが落ちればいい】方に最適です。
理由は成分。
大半の商品は、【油系を落とす成分+漂白剤】という組み合わせになってます。
本来クリーニング店で行うシミ抜きの手順は①⇒②
これを同時にやろうとしているのです。
もちろん普通の液体洗剤だけで洗うよりは断然効果はあります。
ただ襟汚れも多少なら落ちますが、少し濃いと完全に除去するのは経験上、難しいです。
【そこまで手間をかけたくない】【そこそこ汚れが落ちればいい】方はこのジャンルがオススメです。
シミ抜きに特化したクリーニング店には大抵置いてあります。
Yシャツの襟袖汚れ、野球やサッカーやってるお子さんの泥汚れがすごい靴下に最高です。
シミの箇所に固形石鹸を塗って、揉む、あればたわしやブラシでこするとなお良し!
当店も使用してます(^^)
お困りの品物は当店までおまかせください(^^)
★その他一般衣類のシミ抜きもお任せください!全国からお問い合わせいただいてます(^^)★
柏崎市内はもちろん、長岡、上越、新潟からもご来店頂いてます~