ダウンクリーニングの料金はなぜ高いのか?

 

なぜダウンは高いのか?

冬の定番アイテム、ダウン。

みなさんも一着は持っていますよね?

基本的に家庭では洗えないため、クリーニングに出される方が多いと思います。

そんなクリーニングに出す際に、「高い」というお声を多く頂きます。

 

そうなんです、ダウンのクリーニング料金って意外と高いんです、しかも当店だけではなく業界全体的に割高です。

そんな【ダウンのクリーニングが高い】理由を今回紹介していきます。

 

①乾燥工程に時間がかかる

ダウンの中身見たことありますか?

中は羽毛がはいってるんです。名前の通り、基本的にはダウン=羽毛が入ってます。

そしてダウンは水洗いしますので、非常に乾きが悪いんです。

乾燥機にかければいいじゃん?と思う人も多いでしょう。

乾燥機にかけられるダウンもあれば、装飾品がついていたり、デリケートなダウンだったり、また経年劣化で非常に傷んでいるダウンだったりと様々。

丁寧に自然乾燥をしてあげるダウンも多いんです。

またダウンは非常かさばる品物。

こんな感じで、ダウンって意外と手間がかかってるんです。

 

②実はかなり汚れてる&汚れが落ちづらい

ダウンって一年で何回洗いますか?

一年でそう何回も洗わないはずです。

また冬場はずっと着ている方も多いので、襟や袖口が皮脂で汚れている場合が多いです。

こんな感じに↓

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しかもダウンはデリケートな品物です。綿やポリエステルのYシャツみたいにガンガン洗うなんてことはできません。

古いダウンだとなおさら。

業務用の特殊洗剤を使ったり、部分的に念入りに洗ってあげるなど、手間をかけないと汚れが落ちません。

 

また汚れているのは目に見える部分だけではありません。

目に見えない、中の羽毛にも汚れがついてしまっている場合もあるんです。

(一例ではありますが)

2年洗ってないと言ってお預かりしたダウン。

洗剤を溶かした水にダウンを漬け込み洗いした後の液です。

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結構汚れているんですね・・・

ダウンは確かに頻繁にクリーニングに出す必要はありません。

しかし目に見える汚れがないからといって、クリーニングに出さないのは、ちょっと不衛生ですね。。

 

 

③目利きが必要

実を言うと、家庭で洗えるダウンもあるんです。

しかし、なんでもかんでも洗えるわけではありません。

洗濯表示写真↓

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水洗い✖となっています。

後でも書きますが、当店では水洗い✖の品物ですが、水で洗います。

逆に言うと、水で洗わないと、中に染み込んだ汚れなどは落ちません。

しかし、ご想像の通り、水で洗う分、シワシワになったあと、ふっくらに戻してあげる仕上げの技術が必須になります。

その上で↓

・合皮付き

・ファー付き

・金属の特殊なファスナーや装飾品付き

・割れやすいボタンや留め具付き

上記のような装飾品などにより、洗い方をドライクリーニングにしたり、デリケート水洗いにしたりと、最適な洗いが必要になります。

 

④高価なものが多いため、デリーケート洗いにより手間がかかる

ダウンは高価なものが多いです。

有名なのはモンクレール。ご存知の方は多いですよね?

そんな高価なダウンであったとしても、衣類は買った瞬間から劣化していきます。

特にクリーニングの過程において、衣類にダメージを全く与えず洗う事は不可能です。

いつかはほつれが出たり、装飾品が破損してしまったり、最終的には破けてしまったり。

それでも高価でデリケートなダウンですから、極力ダメージを少なく洗う事が求められます。

 

 

当店でのダウンクリーニングは水洗い

当店では基本的には水で洗っています。

逆に水で洗わないと中の汚れなどは落ちていきません。

しかし、取り扱い表示を見てみると

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絵柄の1番左側が水洗いNGの表記です。

水洗いNGです。家で洗濯をしても、基本ふっくらとしたダウンには戻せません。

なのでアパレルメーカーが水洗いNGと、決めているダウンがほとんどです。

 

当店でのダウンクリーニングの手順

①特に汚れている部分の前処理

襟や・袖口などは特に汚れやすい部分。

皮脂がべっとりついて、また長い間クリーニングに出していなかった事で変色を起こしているダウンも多いです。

そんなダウンの汚れている部分に皮脂汚れをよく落とす洗剤を塗ってき、必要であれば部分だけ念入りに洗います。

例)

汚れている襟

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②洗剤を塗ります。

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③必要であれば水に漬け込んで、汚れを落としやすくします。

きれいな水             ⇒     漬け込み後

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※このダウンではありませんが、目に見えないダウンの中の羽毛が結構汚れているんです。

 

④ドラム洗濯機にいれます。(洗い工程)

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⑤取り出してみると

こんなにくしゃくしゃに。

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⑥乾燥

極力ダウンにダメージを与えないよう、デリケートなダウンや装飾品がついているダウンなどは自然乾燥をします。

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⑦仕上げ

蒸気をかけ、全体的なシワをのばしていきます。

クリーニング屋さんっぽい風景ですね~

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⑧最終仕上げ

汚れが残っていないかの最終チェックをし、アイロンで小ジワをとっていきます。

⑨完成!!

 

 

柏崎でのダウンのクリーニングはお任せください。

北陸クリーニング工場へ。

 

 

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