大前提の考え方として
シミの成分は3種類から成り立っています。
それをより細かくしたシミの種類がこちら↓↓
不溶性 水に溶けません。シミ抜き溶剤にも溶けません。
油性の汚れ 油汚れです。食べ物落としちゃった時にできるシミです。
色素汚れ 名前の通り色素の汚れです。
※ここでひとつポイントが。
水と油は交わりません。 つまり、シミがついたら、油をまず先に除去する。そのあとに色素を除去する。
不溶性⇒①⇒②⇒③⇒④ の順で処理をしていきます。
これのシミの落とし方がシミ抜きの常識なんです。
「多少シミがあってもいいやー」、「作業着だから汚れてても構わない」、など、そういうレベルの衣服であれば、自分でガンガン洗濯機を回すのはオススメ。
しかし、自分で洗うとシミが落ちなくなる可能性が高くなりますから、クリーニング店にシミ抜きを依頼しても落ちなかった、なんてこともありえるかもしれません。
それが特におしゃれ用、外行のお洋服の場合は、なんて時はテンションはガタ下がり。。
なので自己流でお洗濯はオススメできません。
何もせず、クリーニング店にお任せしましょう。
その上で、下記をご参考に。
食べ物の汚れ
多少であれば洗濯機で回して構わないでしょう。
なぜなら、多少の油汚れであれば、家庭用の洗剤で落ちる場合も多いから。
強めの汚れの場合、一回、二回と洗うのもアリ。 また、あらかじめ数時間、洗剤と水に漬けておくと汚れの落ちがよくなる。
しかし、醤油など、色素が濃いシミは自分で洗うのは避けたほうが良い。
血液
家庭でも落としやすいシミの種類です。
水にしばらくつけておいてください。しばらく経ったらこすったり、手で揉めば薄くなっていきます。
水で洗える品物はOK、しかし水で洗えない品物、または、シミが広範囲などの場合はクリーニング店へお任せしましょう。
ちなみにお湯は絶対NG!
血液の成分はタンパク質、タンパク質は温めると固まる性質を持つ。一度固まってしまうと取れなくなります。
熱をかけて洗った後の血液ジミ
こんな感じになり、洗っても一向にシミが薄くなりません。
(卵を温めると、ゆでたまごになる、それを同じ原理)
子供の靴下によくつく泥汚れ
まず近くのコインランドリーに駆け込み、乾燥する。
泥が乾燥、タンブラーで叩かれることで泥が落ちていきます。
終わったら、普通に洗濯機で回す。これで、何もせず洗濯機で回すより圧倒的に落ちがよくなります。
理由は、泥汚れっていうのは不溶性の汚れです。
油汚れでもない、色素でもないので、洗剤では落ちません。
普段洗濯機に入れて落ちているのは水の水流の力で落ちてるんです。
ちなみに乾燥機を使用する(熱が加わる、タンブラーで叩かれる)ので、デリケートな品物は避けたほうが良い。
そもそもデリケートで大切な品物が泥まみれになんて普通ならないですがね。笑
(薄い生地、装飾品がついている衣類、プリントがついている品物などもNG)
ワイン
自宅でシミを落とそうとする場合。
クエン酸水をつける ⇒ 酸素系漂白剤で漂白 で落ちます。
※塩素系漂白剤、還元漂白剤はNG
しかし、漂白剤は色柄物の場合、色落ちしてしまう可能性もあるので、注意が必要。
なので色柄物の場合も避けたほうが良い、また漂白剤を使う(お湯を使う ものによって30度~60度) ので品物によって注意が必要。
色柄NG プリントNG 綿のTシャツ、YシャツなどはOK
Yシャツのエリの皮脂汚れ
どうしても自宅で洗いたいっていう場合、
まず女性が化粧落としで使うクレンジングオイルをエリに塗りこみます。で、もみもみ。
しばらくしたら洗濯機で他の衣類と一緒に回します。
汚れが強い場合、洗濯機に入れる水をお湯にすると、なお落ちがよくなります。(30度くらい)
※この時、温度が高すぎると、他の衣類が縮まってしまったり、色移りする可能性がでてくるので、他の品物によっては要注意です。
落ない場合は酸素系漂白剤で漂白。
先ほどと同じように、漂白剤を使う(お湯を使う ものによって30度~60度) ので品物によって注意が必要。
色柄ものでないYシャツなら60度でも大丈夫です。
皮脂汚れは人間の汗と油汚れからできています。なので、冒頭で書いた、油汚れを取り除き、次に色素を取り除く、という手順で汚れをとっていきます。
ただ、ここまで家庭でやるってなると、かなり手間が・・
そして襟の皮脂汚れを落とすには家庭では限界もあります。。。
クリーニング代金、数百円程度のYシャツならば、いっそプロにお願いしたほうがいいかもしれませね。
ファンデーション
上記に書いたYシャツ同様、クレンジングオイルで落ちていきます。
しかし、しっかりと水で濯がないと、衣類に汚れを残してしまう事になりますので、余計シミを作ってしまう要因になります。
水洗い品ならば、家庭でキレイにする事も可能でしょう。
水で洗える品物かどうかの判断は一般の方には難しいです。
ドライ品(水で洗ったらダメな品物、またはそれと思えるような品物)の場合は、安心のためにもクリーニング店にお任せしましょう!
いくつかシミを落とすテクニックを紹介してきましたが、素材やシミの種類によっても洗浄方法が異なったりします。
今回の例はあくまで一般的な例ですので、もしやられる際は自己責任でお願いしますね。ヽ(・∀・)ノ
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